2014年に新館が完成し、最新設備を備えた総合病院となった高井病院。23の診療科があり、天理一帯の医療を支えている。

今回は、医師が増えてより多くの患者さんに対応できるようになったと語る小児科部長の小幡岳医師と、女性目線の診察で対応の幅を広げている杉田侑子医師にお話を伺った。

「診察では子どもの目線の高さで話すようにを心がけ、なるべく子どもから話を聞くようにしています」と子どもに寄り添う小幡医師。

杉田医師は「子どもにとって病院＝怖いところという印象が強いですが、目線を合わせて治療について説明すると、理解できる子どもは多いので、できるだけ不安を取り除いてあげるようにしています」と子どもにしっかりと向き合う。

小児科の温かな雰囲気は、松尾看護師の存在も大きい。待合室での患者さんに意識して声をかけ、その時の会話や様子は医師へと伝えられ、診察に役立てられ、医師と患者の距離を縮めている。

杉田医師は「治療で楽になった表情を見ると、やりがいになりますね」と子どもの素直な感情を力に変えている。また、小幡医師も「診療が始まった頃に新生児だった子が、今も小児科に来ていて、成長した姿を見ることができて嬉しいです」と子どもの成長していく姿に支えられている。

最新設備を備える総合病院として、開業医からの紹介で検査を行うことも多く、新生児医療、予防接種、定期健診と様々な場面で子どもたちを見守り続ける高井病院は、子育て世代にとって心強い存在となる地域医療を担っている。